CLANNAD after storyの22話がよくわからなかったのですが・・・
結局どういうことなのでしょうか?
以前同じ質問に対しお答えした内容の貼り付けですが・・・
CLANNAD」は最後渚が生きていた事から「夢落ち」「ご都合主義」と誤解・非難を受ける事も多いですが、最初から散りばめられた伏線を整理していくと非常に複雑ですが最終話で何が起こったのか解るようにできています。
まず認識して頂きたいのは (幻想世界=町の意識世界)である事。
「AFTER 16話」でことみが皆に話していた事を思い出して下さい。
ことみはこの世界には選択によって存在する「隠された世界」(SFでいうパラレルワールド)がある事、それは平行世界として同軸時間上において、見えないけれど確かに存在している事を仲間達に話しています。
(最近ではSteins;Gateでも同様の並行世界を扱っていますね)
「CLANNAD」の中でいうと
「渚が汐を産み死んでしまう世界」
「汐が雪の中死んでしまう世界」
「桜の木の下で、朋也が渚に声をかけず、出会わない世界」
「渚とは付き合わず、智代とつき合う世界・・「智代編」」
「渚とは付き合わず、杏とつき合う世界・・「杏編」」
等選択により数々の世界が平行世界として存在していますが、それら「隠された世界」の中には当然「渚は死ぬ事も無く、無事汐を出産する世界」というのもある訳です。
幻想世界はそれら「IF」の世界を俯瞰できる位置に存在し(四次元と仮定するのが解りやすいですね)、そこは町(隠された世界も含み)で発生した人々の幸せの光=光の玉が集まってくる場所であり、幻想世界の少女は幻想世界=町の意識の擬人化された存在と考えられます。
渚は5歳の時、病気で命を落としかけますが、秋生に町の願いの叶う場所(AFTER~で病院が建った所=正確な位置はTVタイトルで出てくる木でしょうか?)に連れてこられた事により一命を取り留める事になりました。
その際町の意識(幻想世界)が渚の意識と同化した事により、渚は知りもしない幻想世界の事を知る事になります。(渚がやりたいと思った演劇が幻想世界の少女であった事から推測できます)
また、その逆として渚の意識が町の意識と同化した事から、何もなかった幻想世界に少女が誕生したと思われます。
そのせいで渚は本編内においてファミレスや病院を建てるための工事や冬が近づく等、町が痛んでいく・緑が減っていく時には決まって体の調子を崩してしまうようになります。
そして汐出産の時、病院建設中・大雪も重なり、渚は出産には成功するも、衰弱により死を迎えてしまいますが、その際町の意識(幻想世界)は産まれた汐に引き継がれます。(これは最終回で少女が朋也の意識であるロボットにパパと言っている事からも明らかですね)
原作ゲームでは朋也は、分岐ストーリーによるエンディングを迎える毎に、繰り返し自分の人生をループする事になります。
そしてその都度誰かを幸せに導いた事により「願いの叶う光の玉」を取得していきます。
(アニメでもそうですがタイトル画面の木の下に光の玉が都度増えていきます。)
しかしながら、アニメ版ではメインストーリーを「渚ルート」に一本化しているため、物語を繰り返す訳にはいきませんから、ストーリー中において都度「光の玉」を得ています。
そして奇跡を起こすに十分な数の光の玉を集めた朋也の前に起こった「汐の死」により、絶望した朋他の意識は一旦幻想世界に飛び、少女が作ったロボットの中に入ります。
幻想世界のある意識世界は時間を超越した世界(四次元)となるため、視聴者視点での始まりの場面に戻っており朋也の意識は少女とともに幻想世界の旅を始めます。
そして迎えた旅の終わり=「汐の死」により幻想世界の存在場所は無くなります。(渚と違い、汐は幻想世界を引き継ぐ人がいません)
幻想世界の消滅と同時に朋也の願いが叶う時が訪れるのですが、朋也の願いとは何でしょう?
AS16話で渚の死を迎えた朋他は「こんな思いをする位なら、出会わなければよかった」という願いを言っています。本当に朋也の願いはそうなのでしょうか?
幻想世界の少女は、朋也の意識を初めて渚と出会う場面に一旦戻し「朋也の願う世界」の確認を行います。
そこで朋也は渚の名を叫んだ事により、幻想世界と現実世界は融合、(町中に光の玉が舞っていた事から解ります。)ロボットに入っていた朋也の意識は、朋也の願う「隠された世界」内に存在している「渚が無事に汐を出産する世界」の朋也と同化したため、渚も汐も無事な世界を迎える事ができた訳ですね。
長文失礼致しました。
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